儲かるとは

利益の定義は、

「お客さんにとっての課題を発見し、

その課題を解決することで得られる対価」

だと思っています。

 

利益が上がり続けるのは、

人々が抱えている課題をどんどん発見し、

解決しているからであって、

「儲けすぎ」という批判とは

全く違う話だと考えています。

 

『教養としての投資』奥野一成 著 ダイヤモンド社より一部引用

 

「儲」という漢字は、「信」と「者」に

分けることができます。

 

信者=ファンを作ることが、

儲かることに繋がります。

 

家の近くにピーターパンという

大人気のパン屋さんがあります。

 

そこはいつも出来立てのパンを

提供しているので常に美味しく、

いつも店内は混雑して大人気です。

 

まだピータンパンの店舗が

1店舗だった頃で、今から28年くらい前の

出来事が今でも覚えています。

 

焼き立てのパンが出来上がったので

釜戸から店内の置場に運んできた人が、

私が購入する予定のトレーに

置いてあったパンと出来立てのパンを

その場で交換してくれたことです。

お客さんへの気配りが凄いと今でも覚えています。

 

サービス業は、お客様へのちょっとした

気配りがその後、ファンに繋がるのか

離れるかの分かれ目なので、

お客様への気配りは見習いたいと思います。

 

 

投資信託のリスクヘッジ方法

投資の世界には

「卵を一つのカゴに盛るな」

という有名な言葉があります。

例えば、卵をひとつのカゴに

すべて入れていたら

万が一カゴを落としたら

すべての卵が割れてしまう。

 

でも卵を複数のカゴに

入れておけば、

ひとつのカゴを落としても

他の卵は無事ですね。

 

これと同じで投資もリスクを避けるために

「分散」=「リスクヘッジ」をすることが大事です。

 

そのリスクに備えるのが、

「資産の分散」と「時間の分散」という考え方です。

 

「資産の分散」は、簡単にいえば

投資する対象を分散させること。

 

投資信託はそもそも株式や債券などを

分散投資をしているパッケージ商品の

ようなものだから、

投資信託を選んでいる時点で

資産は分散できている。

 

「時間の分散」は、

一定額を決めて定期的に購入することで、

購入価格を平均化し、

価格変動のリスクが分散すること(=ドルコスト平均法)。

 

株式投資に興味があり、今より少しでも

資産を増やしたいと思うのであれば

まずは、コツコツと投資信託

積み立てから始めるのをオススメします。

 

その時にとても大事なのが、

無理のない金額で少しずつ

積み立てをすることです。

結果的に資産を増やす大きなチャンスにも

繋がると思います。

 

どんな商品を選ぶかはすごく重要ですが、

「長期・分散・積立」の投資法で

リスクを減らして資産形成を

取り組むことです。

 

そして、20年、30年経って、

あの時に始めてよかったね、

と言えることを願います。

 

 

 

時間という資産

有名な思考実験があります。

 

あなたは明日の朝一番に8万6400円を

手渡されます。

そのお金は1秒に1円ずつ減り、

翌朝になると消滅してしまいます。

つまり1日のうちに使い切らなければならないのです。

 

さて、あなたならどうしますか?

 

おそらく多くの人が、1秒でも早く決断して

一切の無駄なく使い切るために、

必要なものを考えたり優先順位を決めたり、

頭をフル回転させるはずです。

 

では、時間という資産で考えると

どうでしょうか。

1日24時間を秒数に直すと、

8万6400秒になります。

 

先ほど渡されるお金の額と同じです。

それだけではありません。

1日経つと消滅してしまう

というのも同じです。

 

時間は過ぎてしまえば

二度と取り戻せないのですから。

 

ここでもう一度考えてみます。

あなたは、毎日の朝一番に与えられる

8万6400秒を、消滅する前にムダなく

使い切っていますか?

 

時間は、どんな人も平等に持つ資産です。

1日は24時間、1年は365日であり、

それが変わることはありません。

 

こうして誰もが同じ時間軸で

生活しているわけですが、

「時間は有限な資産である」という捉え方を

しているかどうかで、行動が大きく変わります。

 

時間は限りある資産であることに

無自覚な人ほど、物事を後回しにしがちです。

 

「後でやればいい」

「今、始めなくてもいいだろう」

「いつかやってみたい」

 

このようなことを、

つい考えてしまうことがあります。

 

しかし「いつかやろう」と

思ったまま過ぎていく時間は、

何も生み出すことがありません。

 

それは時間という貴重な資産を

”浪費”しているに過ぎないのです。

 

『お金と自由を手に入れる投資家思考』鈴木優平 著 アスコムより一部引用

 

「時は金なり」(Time is money)という

ことわざがありますが、

時間はお金と同様に貴重なものです。

 

人生の経営力(自分の人生は自分で経営する)

を高める上でも目的志向を持つと同時に

時間の使い方について意識することを

心掛けたいと思います。

経営数字の変動に疑問を持ち続ける

人間の脳は、興味関心を持つものや、

問題意識を抱いているものに対して

無意識にアンテナを張り、その情報を探し、

答えを見つけるようになっているそうです。

 

例えば、家電量販店やスーパーなどの

折り込みチラシを見るときでも

取り立ててほしいものがない場合、

商品がぎっしりと並んだチラシのなかから、

特定の商品に目がとまることはまずありません。

 

しかし、たとえば電子レンジの買い替えを

検討しているような場合、

不思議と電子レンジが

目に飛び込んでくるのです。

 

これは経営数字でも全く同じです。

 

数字は言葉を発することはありませんが、

見るものに何かを訴えかけています。

その数字の声なき声に耳を傾け、

問題点を見つけ出せるようになれば、

経営が面白くなってきます。

 

財務諸表などの経営数字の分析手法には、

対前期比較や計画対比で数字の変動を

キャッチしたり売上や利益の推移で成長性を

分析するなどさまざまな方法があります。

 

しかしそうしたテクニックを知らなくても、

試算表を毎月見ていれば、

次第に数字の変動が

目に飛び込んでくるようになります。

 

「数値の変化に疑問を持ち、

いかに的確に問題を見つけることができるか」

この一見簡単なことが、

実は会社再建の最も重要なカギなのです。

 

『別会社を使った究極の事業再生』椢原浩一 著 幻冬舎より一部引用

 

経営を行う上で毎月、試算表の数字を

見ると思います。

 

私は顧問先の経営者様と毎月業績や

経営課題ついて議論するときは

必ず「1人当たりの粗利益額の表」を準備します。

 

売上総利益を従業員数(パートは0.5換算)で

割った数値がいくらであるのか。

毎月最低70万円、できれば100万円以上が理想です。

 

例えば、売上が5億円で粗利益が

1億5,000万円の会社が存在すると

仮定します。

決算書上の数字だけ見れば、

粗利益が1億5,000万円がわかります。

 

しかしその数字のみでは、

生産性が高い会社かどうかの判断は

難しいです。

 

従業員数が15人で

1人当たりの粗利益額が約83万円出てるのか。

それとも従業員数が10人で

1人当たりの粗利益額が125万円出てるのか。

 

毎月1人当たりの粗利益額を把握すると、

さらに分解して商品ごと、サービスごとの

粗利益率を意識するようになります。

 

意識すると経営課題や経営戦略のヒントが

見つかります。

 

経営を行う上で

どうしたら1人当たりの粗利益額を上げられるか

という視点を持つことが大切です。

不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で意識すること

お金を「得ること」と「維持すること」

とでは、まったく別物のスキルが求められる。

 

お金を得るためには、

リスクを取る必要がある。

 

楽観的になり、大胆な行動を

起こさなければならない。

 

しかし、お金を維持するには、

それとは正反対のことが必要だ。

まず、謙虚にならなければならない。

 

築いた資産があっという間に

なくなるかもしれないという

緊張感を忘れず、倹約に努める必要がある。

 

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットモーガン・ハウセル著 ダイヤモンド社より一部引用

 

例えば、不動産賃貸業を考えてみると、

建物の建築して最初の10年間は、

ほぼ満室。

 

そして退去してもすぐに次の入居者が

決まる場合がほとんどです。

 

修繕についても大きな修繕は

ほとんどかかりません。

 

それが築年数が10年を超え始めると

どうなるのか。

建物のメンテナンスが徐々に発生し

始めます。

 

そして、駅から離れている立地が悪い

物件になると前の入居者が退去してから

なかなか次の入居者がすぐに決まらない場合

が出てきます。

 

また、1回目の大規模修繕工事

必要な時期を迎えます。

 

最初の10年間でお金を使い切る

のではなく、空室リスクや

大規模修繕のために、

将来を見据えて、どれだけキャッシュを

貯めておいたかが重要になってきます。

 

キャッシュを貯める方法も

いくつかありますが、

まだ、倒産防止共済に加入されてない

のであれば、修繕に係る費用を経費として

計上しながら積み立てる方法も

一つの手段です。

 

不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で

重要なのが、財産を増やすことではなく、

どのようにすれば不動産を守ることができるのか。

 

私は不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で、

「不動産を守る」、「お金を管理する」、

「資産形成・資産運用」の仕組み作りを

ご提案しています。

 

お金を「得ること」と「維持すること」は

別物のスキルが求められることを

意識することが大事だと考えます。

 

ディズニーランドはいつまでも未完成


ウォルト・ディズニー(1901~1966)はこう言ったという。

 

「ディズニーランドはいつまでも未完成である」

「現状維持では、後退するばかりである」

 

現状維持とは昨日と同じ状態。

時間が経過しているのに変わっていない。

 

お金でも、目の前の100万円と

将来の100万円では価値が違う。

 

仮に年利3%とすると、

今日の100万円は1年後には103万円。

1年後で比べると、

今日の100万円のほうが

来年の100万円より3万円、価値が大きい。

いわゆる現在価値の考え方だ。

これは人も同じだ。

 

今日の自分と来年の自分が同じだった場合、

「成長していない」のではなく、

時間が経っているのに同じということは

「価値が減少している」のだ。

 

自分では現状維持と思っていても、

世の中は刻々と変化している。

現状維持を求めていると、

結果として時代に取り残される。

 

ビジネスパーソンも毎日の仕事を

こなすことだけでは後退していく。

 

だからこそ、毎日少しずつでも、

自分の価値を高める意識を持とう。

 

『1位思考 後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』

猿渡歩 著  ダイヤモンド社より一部引用

 

全く別の時代を生きていた、

ウォルト・ディズニー

「ディズニーランドはいつまでも未完成である」

と考えていました。

だからこそ、今でもディズニーランドは

大人気だと思います。

 

現状のサービスや商品に満足することなく、

どのようにすればお客様により良いサービスや

商品が提供できるかを意識すること、

そしてアンテナを広く張り、情報を収集し

自分の価値を高める努力をしていきたいと思います。

一人当たりの粗利益額

一人当たりの粗利益額の適正額って知っていますか?


中小企業の平均が月70万円と言われています。

70万円以下になると赤字企業になりやすく、

逆に月80万円を超えてくると利益が出始め、

月100万円を超えると生産性が高い企業と言えます。


金融機関は融資の際、粗利益額を見て

社会的価値があるかどうかを

判断して融資するため、

一人当たりの粗利益額を毎月把握することが

重要になってきます。


一人の当たりの粗利益額の把握が

できたのであれば、

得意先や商品・サービス別の取引額、

粗利益率は把握できていますか?


把握できていないのであれば、

得意先や商品・サービス別の取引額、

粗利益率をきちんと把握する必要があります。


粗利益率の低い商品があるならば、

どうすれば原価を下げることができるのか

又は売値を上げることができるのかを

再検討し、生産性が高い企業を目指す

経営を心掛けたいものです。