キャッシュ・イズ・キング

売上げより利益、利益よりキャッシュ

というのが財務の基本であり、

経営の原点です。

 

つまり「キャッシュ・イズ・キング」です。

 

企業の存続のカギを握るのは

キャッシュであり、

投資を可能にするのも

キャッシュです。

 

経営者の方は、キャッシュは

しっかり見る必要があります。

 

キャッシュが尽きるから企業は潰れます。

 

極端に言えば、どんなに多額の赤字を

出していたとしても、キャッシュに

余裕があるなら絶対に潰れません。

 

だからこそ、バランスシートの資産サイドには

現預金がいくらあるのか、

すぐに現金化できない売掛金や在庫が

膨らみすぎていないか。

 

一方の負債サイドで1年以内に返済する

必要のある借入金の規模はどれくらいか、

などといった基本の数字を常に把握しておく

必要があります。

 

会社を成長に導くには、

土台となるお金まわりの戦略、

財務戦略が不可欠です。

 

財務戦略は、植物でいえば

根っこにあたります。

しっかりした根っこがあるから、

その上に成長戦略の花が咲く。

 

そして枝葉は変えても、

根っこは変えてはいけません。

より深く広く土の中に広がって

いかねばならないのです。

 

財務の足元をしっかり固め、

簡単には危機に陥らない土台があるからこそ

将来に向けた成長戦略が打て、

飛躍できると考えます。

 

『永守流 経営とお金の原則』永守重信 著 日本経済新聞出版より一部引用