時間という資産

有名な思考実験があります。

 

あなたは明日の朝一番に8万6400円を

手渡されます。

そのお金は1秒に1円ずつ減り、

翌朝になると消滅してしまいます。

つまり1日のうちに使い切らなければならないのです。

 

さて、あなたならどうしますか?

 

おそらく多くの人が、1秒でも早く決断して

一切の無駄なく使い切るために、

必要なものを考えたり優先順位を決めたり、

頭をフル回転させるはずです。

 

では、時間という資産で考えると

どうでしょうか。

1日24時間を秒数に直すと、

8万6400秒になります。

 

先ほど渡されるお金の額と同じです。

それだけではありません。

1日経つと消滅してしまう

というのも同じです。

 

時間は過ぎてしまえば

二度と取り戻せないのですから。

 

ここでもう一度考えてみます。

あなたは、毎日の朝一番に与えられる

8万6400秒を、消滅する前にムダなく

使い切っていますか?

 

時間は、どんな人も平等に持つ資産です。

1日は24時間、1年は365日であり、

それが変わることはありません。

 

こうして誰もが同じ時間軸で

生活しているわけですが、

「時間は有限な資産である」という捉え方を

しているかどうかで、行動が大きく変わります。

 

時間は限りある資産であることに

無自覚な人ほど、物事を後回しにしがちです。

 

「後でやればいい」

「今、始めなくてもいいだろう」

「いつかやってみたい」

 

このようなことを、

つい考えてしまうことがあります。

 

しかし「いつかやろう」と

思ったまま過ぎていく時間は、

何も生み出すことがありません。

 

それは時間という貴重な資産を

”浪費”しているに過ぎないのです。

 

『お金と自由を手に入れる投資家思考』鈴木優平 著 アスコムより一部引用

 

「時は金なり」(Time is money)という

ことわざがありますが、

時間はお金と同様に貴重なものです。

 

人生の経営力(自分の人生は自分で経営する)

を高める上でも目的志向を持つと同時に

時間の使い方について意識することを

心掛けたいと思います。