不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で意識すること

お金を「得ること」と「維持すること」

とでは、まったく別物のスキルが求められる。

 

お金を得るためには、

リスクを取る必要がある。

 

楽観的になり、大胆な行動を

起こさなければならない。

 

しかし、お金を維持するには、

それとは正反対のことが必要だ。

まず、謙虚にならなければならない。

 

築いた資産があっという間に

なくなるかもしれないという

緊張感を忘れず、倹約に努める必要がある。

 

サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセットモーガン・ハウセル著 ダイヤモンド社より一部引用

 

例えば、不動産賃貸業を考えてみると、

建物の建築して最初の10年間は、

ほぼ満室。

 

そして退去してもすぐに次の入居者が

決まる場合がほとんどです。

 

修繕についても大きな修繕は

ほとんどかかりません。

 

それが築年数が10年を超え始めると

どうなるのか。

建物のメンテナンスが徐々に発生し

始めます。

 

そして、駅から離れている立地が悪い

物件になると前の入居者が退去してから

なかなか次の入居者がすぐに決まらない場合

が出てきます。

 

また、1回目の大規模修繕工事

必要な時期を迎えます。

 

最初の10年間でお金を使い切る

のではなく、空室リスクや

大規模修繕のために、

将来を見据えて、どれだけキャッシュを

貯めておいたかが重要になってきます。

 

キャッシュを貯める方法も

いくつかありますが、

まだ、倒産防止共済に加入されてない

のであれば、修繕に係る費用を経費として

計上しながら積み立てる方法も

一つの手段です。

 

不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で

重要なのが、財産を増やすことではなく、

どのようにすれば不動産を守ることができるのか。

 

私は不動産オーナー様の財産承継対策を行う上で、

「不動産を守る」、「お金を管理する」、

「資産形成・資産運用」の仕組み作りを

ご提案しています。

 

お金を「得ること」と「維持すること」は

別物のスキルが求められることを

意識することが大事だと考えます。