貯蓄から資産形成へ

どうして私たちは資産形成をしなければ

ならないのか。

その答えは、将来受け取る予定の年金が

減るからです。

 

日本の公的年金は「賦課方式」といって、

現役世代が保険料を払い、

その保険料でもって高齢者が受け取る年金が

賄われる形になっています。

 

ちなみに1950年時点では、

高齢者1人を支えている現役世代の人数は

12.1人でした。

そして、2065年には1.3人の現役世代で

1人の高齢者を支えることになります。

 

そうなると、段々と受け取れる年金の額は減り、

その一方で現役世代が負担する保険料が

上がっていくというわけです。

 

年金制度は老後の生活のサポートの一部だと

割り切って、中年のうちから自分用の年金を

作るようにしましょう。

それがiDeCoです。

 

個々人が自分でどういう生活水準で

老後を過ごしたのかをイメージして、

それに必要な資産を自分で築いていく必要があるのです。

『教養としての投資』 奥野一成 著 ダイヤモンド社より一部引用

 

9月2日から大手メガバンクの預金金利

現在の0.02%から0.1%に引き上げられます。

 

預金金利は2008年11月の0.12%に次ぐ

水準となり、約16年ぶりの高水準となります。

長らく続いてきた低金利局面がいよいよ終わり、

ついに「金利ある世界」が到来するようです。

 

デフレが終わり、緩やかなインフレに

なろうとしています。

 

インフレの時代は物価が上がって

企業が儲けやすくなるため、

株価も上昇しやすくなります。

であれば、「インフレをいかに味方につけるのか?」

という発想に切り替える必要があります。

 

「インフレ=物価上昇」であり、

「インフレ=お金の価値が下がる」

 

国が認めた資産形成の方法として

大いに活用すべき税制優遇の制度として

iDeCoや新NISAなどがあります。

必要な資産を自分で築いていくことが

大切だと考えます。

人生は経験の合計

人生は経験の合計だ。

 

あなたが誰であるかは、

毎日、毎週、毎月、毎年、

さらには一生に一度の経験の合計によって決まる。

価値ある経験にはある程度の費用はつきものだ。

 

心理学の研究でも、人はモノではなく

経験に金を使うほうが幸せになれることを

示している。

 

モノは買った瞬間の喜びは大きいが、

次第にその喜びは減っていく。

 

だが、経験から得る価値は時間の経過

とともに高まっていく。

私はこれを、「記憶の配当」と呼んでいる。

 

節税ばかりしていると、

そのときにしかできない経験をする

チャンスを失う。

その結果、世界が必要以上に小さな場所に

なってしまう。人生は経験の合計だからだ。

 

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』ビル・パーキンス著 ダイヤモンド社より一部引用

 

経験は、思い出になり、記憶に残ります。

私たちにとって、経験は一種の投資であり、

株式投資に配当があるように、経験には、

思い出という配当があります。

 

投資による資産形成が、ある一定の金額を超えると

複利の効果により雪だるま式に増えるように、

この「記憶の配当」も、経験を増やすこと

によって、雪だるま式に増え、

「幸せ」になれるといいます。

 

今しかできない経験への支出と

将来のための貯蓄の適切なバランスを取り、

将来のために豊かな経験を積み重ねていきたいと思います。

パレードの法則

パレードの法則をご存じでしょうか?

20:80の法則とかと呼ばれたりもします。

 

全顧客の上位20%が売上の80%を生み出しているという意味で使われます。

 

百貨店では、顧客数の上位20%で売上の6割強を占めていたり、コンビニエンスストアでは、20.8%の人が利用総数の58.5%を占めていたりする報告があります。

 

このように通常の消費カテゴリーではむしを20:70ないしは20:60の範囲が多いようです。

 

つまり、少数のファンが売上の大半を支えているということが結果として表れています。

『ファンベース』佐藤尚之 著 ちくま新書より一部引用

 

中小企業においても、上位20%のお客様が売上の何%を占めているか確認してみましょう。おそらく、売上の大半を占めているはずです。

 

中小企業は、大企業と同じように薄利多売のビジネスをしては勝ち目がありません。むしろしてはいけません。薄利多売のビジネスは、その分野のナンバー1ではないと儲かりません。

 

中小企業は、モノやサービスの付加価値を上げ、そして一人当たりの粗利益を意識する努力と生産性が高い組織を目指すことを心掛けましょう。

 

読書について

少し前の調査結果ですが、

文化庁の平成30年度「国語に関する世論調査

の結果によれば、1か月に大体何冊くらい本を

読むのかを尋ねた設問がありました。

 

「読まない」が47.3%

「1,2冊」が37.6%

「3,4冊」が8.6%

「5,6冊」と「7冊以上」が

それぞれ3.2%

 

そして、過去の調査結果(平成20,25年度)と

比較すると、余り変化は見られないとの事です。

 

この結果を見て、単純ですが7冊以上読めば、

全体の3.2%に中に入れるということです。

 

ビジネスの世界で、本を読んだ人と

読んでいない人とでは、

大きな差がつくのは明らかだと思います。

 

経験値を貯めるためにも本を読むことを

心掛けたいと思います。

 

 

 

キャッシュ・イズ・キング

売上げより利益、利益よりキャッシュ

というのが財務の基本であり、

経営の原点です。

 

つまり「キャッシュ・イズ・キング」です。

 

企業の存続のカギを握るのは

キャッシュであり、

投資を可能にするのも

キャッシュです。

 

経営者の方は、キャッシュは

しっかり見る必要があります。

 

キャッシュが尽きるから企業は潰れます。

 

極端に言えば、どんなに多額の赤字を

出していたとしても、キャッシュに

余裕があるなら絶対に潰れません。

 

だからこそ、バランスシートの資産サイドには

現預金がいくらあるのか、

すぐに現金化できない売掛金や在庫が

膨らみすぎていないか。

 

一方の負債サイドで1年以内に返済する

必要のある借入金の規模はどれくらいか、

などといった基本の数字を常に把握しておく

必要があります。

 

会社を成長に導くには、

土台となるお金まわりの戦略、

財務戦略が不可欠です。

 

財務戦略は、植物でいえば

根っこにあたります。

しっかりした根っこがあるから、

その上に成長戦略の花が咲く。

 

そして枝葉は変えても、

根っこは変えてはいけません。

より深く広く土の中に広がって

いかねばならないのです。

 

財務の足元をしっかり固め、

簡単には危機に陥らない土台があるからこそ

将来に向けた成長戦略が打て、

飛躍できると考えます。

 

『永守流 経営とお金の原則』永守重信 著 日本経済新聞出版より一部引用

 

 

 

空き家に火災保険は掛けるのか?

1月は2日間は確定申告無料相談の

お手伝いをさせて頂きました。

そこで地震保険料控除証明書を見る機会が

多かったため地震保険について、そして

空き家の場合の火災保険について書きたいと思います。

 

まず、地震により火災が発生した場合、

火災保険では補償されないことは

ご存じですか?

 

火災保険は単独で加入できるため

入っている人は多いと思いますが、

地震保険については入っていない方も

いるかもしれません。

地震保険は単独での加入はできず、

基本的に火災保険とのセット加入)

 

ちなみに、相続のお手伝いをすると

空き家の物件に遭遇し、火災保険に

入っていないケースがありました。

 

入った方がいいと思いますか?

 

 

私は入った方が良いと思います。

 

基本的に火災保険は、建物所有者が自分で

掛けるものであって、自分の空き家が火元で

隣の家が燃えたしても責任はありません。

 

ただ現実問題、自分の空き家が火元で

隣の家に迷惑をかけると感情論で

お見舞いするかと思います。

 

火災保険(賠償責任等補償特約を付加)に

入っておけば、自分の空き家が火元で隣の家が

燃えてしまった場合、

例えば隣の人の建物の価値が

2,000万円だとして、隣の所有者が入っている

火災保険が1,500万円だった場合、

差額の500万円が下ります。

 

また、隣の所有者が火災保険に

入っていなかった場合、

まるまる2,000万円の保険が下ります。

 

しかも建物が古い空き家であれば

火災保険料は決して高くないので、

万が一のときに備えて空き家についても

火災保険(賠償責任等補償特約を付加)に

入っておくと安心です。

何に意識を向けているのか

明けましておめでとうございます。

新しい年が皆様にとってますます充実した年に

なりますように心からお祈り申し上げます。

 

最初に古代エジプトの話について

話したいと思います。

 

ピラミッドを造るために大勢の労働者が

大きな石を運んでいた。

他国から来た旅人が、石を運んでいる労働者に、

「あなたはいま何をしているのか」と尋ねた。

 

1人の労働者は、

「見ればわかるだろう。石を運んでいるんだ」

とありのままに答えた。

 

もう1人に訊くと

「この先に建造物が見えるだろう。

あれを造るための石を運んでいるんだ」

疲労感をにじませた声で答えた。

 

3番目に尋ねた労働者は、

胸を張って誇らしげに答えた。

「自分はいまエジプトの文明を築く

事業に参加しているんだ」。

 

3人ともやっている仕事はまったく同じ

「石運び」なのだが、3人目の労働者は

エジプト文明を築くため」という

大義を持っていた。

 

私が仕事で意識していること、

中小企業の経営者の皆さまに対しては

中小企業が儲かるためには、

一人当たりの粗利益額が増えているかが重要です。

そのために財務面からのアプローチで

一人当たりの粗利益額がどのようにすれば

増えるかを考え経営の意思決定に少しでも

影響を与えられているかを意識しています。

 

資産家のオーナーの皆さまに対しては

一族の財産の承継方法、

承継後の財産の守り方、

そして先代の考え方などを

次の世代へ引継ぐための

橋渡し的な存在になれているかを

意識しています。

 

そして時代の変化とともに新たな情報を学び

知識をブラッシュアップし続けることを

意識して仕事に取り組んでいきたいと思います。